文字を指定するメタ文字
| . |
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| 意味:スペースや改行を含む任意の1文字 |
「.」(ピリオド、ドット)は「どんな文字でもいいから、どれか1文字」を指定するメタ文字です。
スペースや改行など、画面上には表示されない文字も含みます(コンピュータの中では、スペースや改行なども文字コードのついた一つの文字として処理されている)。ただし、環境によってはスペースや改行を含まないこともあるので注意してください。
「.」だけでは、1文字しか指定できないので、普通は後の章で学習する量を指定するメタ文字と組み合わせて使います。
| [ ] |
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| 意味:括弧を使って文字種を指定 |
「[ ]」を使うと「.」(ピリオド、ドット)よりも、もっと細かく文字を指定することができます。たとえば
| [市町村] |
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と書くと、文章中から市、町、村という文字を探し出すことができます。
また、[]の中で「-」(ハイフン)を使うと範囲による指定が行えます。
| [ア-ン] |
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この場合、五十音順のアからンまで、つまりカタカナを指定することができます。しかし、「ヴァ」(va)など、一部の文字が指定できません。同様に[a-z]と書くと、アルファベットの小文字を指定することができますが,大文字は指定できません。
これらの文字指定は、文字コードによって範囲が決定されます。そのため、環境によっては思うような結果を得られないことがあります。また、[9-0]や[z-a]のように、文字コードに記載されている順と逆に指定すると意図通りに動作しないので気をつけてください。
また、「カタカナ以外の文字」を指定することもできます。
| [^ア-ン] |
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と括弧の冒頭に「^」(キャレット)を指定すると、それ以下の意味を否定した指定を行えます。
| \w |
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| 意味:単語を構成する1文字を指定 |
このメタ文字は、[a-zA-Z_0-9]という指定と同じ意味になります。つまり、大文字と小文字のアルファベット、アンダーバー、数字を指定します。
ちなみに、
| \W |
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と大文字で指定すると、\wと逆の意味になり、単語を構成する文字以外の1文字を指定します。
| \d |
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| 意味:数字を指定 |
このメタ文字は、[0-9]という指定と同じ意味になります。つまり、「0123456789」の中の1文字を指定します。
| \D |
|---|
と大文字で指定すると、\dと逆の意味になり、数字以外の1文字を指定します。
| \s |
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| 意味:空白文字1文字を指定 |
このメタ文字は、改行や改ページ、半角スペースなど、いわゆる「空白文字」を指定するメタ文字です。
| \S |
|---|
と大文字で指定すると、空白文字以外の1文字を指定します。