道
四方から私におしかけてくる道
私は まちがった道を
歩んできたのでしょうか
あなたのことを忘れられなくて
愛の道を歩いてきた
私ですけれど…
今 ふと
立ち止まってしまうんです
進めば 何か 恐ろしいものが
待っているような気がして
なんとなく あたしが進むことによって
あなたが こまるんじゃないかと思って―
私は もときた道を
今からもどろうとしています
それで あなたが 「いい」と言うなら
それで あなたが 「幸福」と言うなら
四方から私におしかけてくる道
私はこれから どの道に進めばよいのでしょう
私は そこに立ちすくむだけ…
別れ
あなたに会って 今日まで
「生きていてよかった」と感じました
ほんの少しの間だったけれど…
とても楽しかった…
あなたに会って
「恋のすばらしさ」をわかりました
とてもうれしかったけど
もう お別れね
でも
わたしはあなたが大好きでした
いいえ
大好き なんです
|
巡る日々
この町を 私が
去ろうとした日
北風が 黙って
書きかけの手紙を
おいて いった
今日も あの町には
北風が 吹く
雪と思い出
雪が降っています
白い花びらが散るように
雪が降っています
白い妖精が降りるように
雪はあくまでも白く
静かに 私の前に
降り続けるのです
広い草原の上に
たくさん積もった雪
私は振り返ることも
許されず
ただ 歩くだけなのです
私の過去は 二度と返りません
楽しい思い出も
みんな みんな
私の今までの
足跡の中に 残っているのです
そして 彼の思い出も
雪が降っている
私はただひたすら
歩きつづけるだけ
雪が 降っている
彼の思い出を
洗い流すかのように
|