昔のことを想いながら
こんな冷たい雨の降る夜は
にがめのコーヒーつくってみたり
昔のことを想ってみたりして…
そうして
いつものように静かに眠ろう
こんな静かな雨の降る夜は
マドに映る ヘッドライトを数えたり
昔のことを想ってみたりして…
そうして
いつものように 泣き濡れて眠ろう
哀しみにとざされて
空の暗闇をぬって
流れる星の光
ただ テクテクと歩いていく
月の微笑に 魅せられて…
一人だなぁ…一人だなぁ…
そんな声を出しながら
蛙が後から ついてくる
やりきれない この心
哀しみにとざされて
ため息も出てこない
二度目
道の向こうに
君の姿を見つけて
走り出した自分に気づき
額が赤くなるのを感じました
近づいた所で 目が合えば
何も言えなくなってしまうのに―
何度となく こんな出逢いをくり返して
いつか君にも わかってもらえる
それまでは友達でも いいさ
愛されたところで
どう答えればよいのかも
わからないのだから―
疲れはてた夕暮れ
水たまりがまぶしく光る日
昨日より少しすりへった靴で
帰りの汽車に乗り込みます
熱心に読んでいた本を
広げることも なくなりました
愛したから淋しいのでしょうか
淋しいから愛したのでしょうか
夏の日の夕立が なつかしい日
言いそびれた言葉と ともに
帰りの汽車へ乗り込みます
ぼんやりと 空ばかり
ながめることが多くなりました
私にさからって時がゆくのでしょうか…
時にさからって私がゆくのでしょうか…
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花が散らないうちに
風もないのに
一輪の花が散った
この前よりは 昨日
昨日よりは 今日の方が
あなたの心は遠ざかってる
春の風にぼうっとしていて
こんなに 傷つくまで
気づかなかった
やっぱりぼくは一人
カサもなく 歩いた
雨の日を 想いだします
今 咲いている花が
散らないうちに出かけましょう
夜明けの街から
哀しまないでください
愛は理屈じゃなく
愛は理想どおりには運ばない
哀しまないでください
あなたが あなたでいるために
ぼくが ぼくでいるために
歩き出さなければならないのです
まだ 誰のものでもない
夜明けの街から…
ひととき
白い水仙 咲きました
緑の風が 幸せを運んできそうです
青い空に限りのないことも
今なら 信じられそう
水辺に映る木々も
気ままに飛び交う鳥たちも
みんな幸せ 唄ってます
広い地球の上で誰かが待ってる
そんなことも 信じられそう
夏の日の太陽は澄んでいる
緑の木陰で 四つ葉のクローバーを
探そうなんて 思っています
サヨナラをあなたに
ひと握りの哀しみに追いたてられ
ぼくは どこへ行けばよいのでしょう
名前も知らない 夕日の街へでも
影をつれて旅にでも出ようか
それとも
想い出の中にある雪どけのせせらぎを
もう一度 よみがえらせようか…
雨の日にはどこにも行かず
雨のしずくを数えて 眠ろう
いつまでも ぼくは
あなたに追いつけなかった
ああ あなたの誕生日には
小さなぼくの サヨナラあげる |