学生たちの声
「短仏(たんぶつ)って、どんな場所?」(対談)
研究室って何?
山田:
大学ではどんな生活のリズムでしたか?
Mさん:
授業 → 研究室 → 授業 → 研究室 → 昼飯 → 研究室 → 授業。
山田:
???何ですか、それ。
Mさん:
いやあー、大学の授業は高校と違って、授業の合間にけっこう時間が空きます。そんな時は必ず研究室に立ち寄って、研究室で過ごします。
山田:
みんなにとって、仏教科研究室ってどんな場所ですか?
Mさん:
研究室に行けば、友達の誰かに会えます。いなくても待っていれば必ず誰かが来ます。だから、別にすることなくても空いている時間があれば、自然と研究室に向かいます。
また、目の前にちょっとした広場があるので、みんなでサッカーや野球をしたり、バドミントンをしたりして遊んでいます。
Tさん:
私たちの時も、いつもみんなで集まっていました。授業 → 研究室 → 授業みたいな・・(笑)。授業の合間には必ず立ち寄って、誰かを捜したり、先生としゃべったり、おかしを食べたり・・。
山田:
ただお菓子だけを探して、さまよう学生もいたけどね・・・。
Nさん:
研究室にはいつも誰か先生がいるので、困った時に相談が出来るし、先生の方もぼくたちを見つけては、どうでもいい話(笑)から、ためになる話までいろんなことを教えてくれます。
Hさん:
卒業して編入学(文学部第3学年への編入)してから気付いたんだけど、実はこの研究室には、仏教を学ぶのに必要な本がほとんどそろっているんですね。今も、ここにしかない本を求めてやってきます。
Aさん:
ぼくは、第1学年の時、手塚治虫の『ブッダ』を毎日研究室に読みに来ました。大学なのに漫画があるのには驚きましたが、『ブッダ』はとてもためになりました。
Nさん:
ぼくは短仏の良さは、先生と身近にいられることもそうだけど、先輩たちともいられることかな。
それと、前にみんなで話していたんだけど、この短仏の居心地の良さは何だろうと。そしたら誰かが、「高校の、規則がない延長バージョン」って表現したんだけど、それが一番合っているのかもしれない。高校は集団生活で規則がいろいろと厳しい。大学は一人一人が自由になるけれど、自立して責任持っていかないといけない。短仏はそのどちらでもない。ひとりぼっちでもないし、集団で縛られるわけでもない。そこが居心地の良さなのかなあ。
Tさん:
年齢層が幅広いというのも、特徴かも。高卒から、社会人を経験した人、他の大学を卒業してからきた人、いろんな経歴を持った人がやってきて、授業だけでなく、その人たちと話しているだけで世界が広がったように思えるのもいいところかも。
山田:
そうだね。確かに短仏には、いろんな経験をした人が集まって来ています。社会に出て働いていた人や、結婚してから学びに来ている人、それから外国の大学を卒業してから来ている人もいます。これだけ幅広い年齢層の人と出会える場は、なかなか無いかもしれないですね。