学生たちの声

「短仏(たんぶつ)って、どんな場所?」(対談)

短期仏教科の学び

山田:
 入学して学んでみてどうでしたか?

Tさん:
 仏教科というと、お寺の子ばかりで男中心かと思ってとても不安でした。実際、私たちの学年は女子学生が少なかったんだけど、男子学生がとても気さくで、すぐたくさん友達ができました。先日も同窓会をしたんだけど、たくさん参加して楽しかったです。

Kさん Mさん:
 ぼくたちの年は、女子学生がとても多くて、男女問わず仲がいいです。

山田:
 Tさんの時は、50人中、女子学生は8人だったんだけど、次の年は倍になって16人、Kさんたちの年は21人在籍しています。女性が急に増えたのは理由がよく分からないけど、男女とも仲良くて、雰囲気がとてもいいですね。

Tさん:
 仏教科ではもちろん仏教を勉強するんだけど、どの授業もただ単に仏教の知識を学ぶのではなくて、「自分」の生き方について考えてみよう!というところがいいのではないかと思います。

Kさん:
 うん。高校までは、決められた答えを解答しないとダメで、ぼくはその学習方法がとても苦痛でした。ここに来てからは、答えを求められるのでなくて、「問い」を求められるようになった。例えば、「なぜ生きるのか?」とか、「なぜ悩むのか?」とか、今まで考えたことのないような問いを与えられ、考えるようになった。もちろん簡単に答えは出ないけれど。授業で、学問は「問いを学ぶこと」ということを教わったけど、いまそのことがよく分かるような気がする。

山田:
 大学での学びは、今まで当たり前にしていたことを、一度立ち止まって疑ってみるというところから出発していると思います。短仏での学びは言うまでもなく、自分自身がどのように生きることが大切なのか、「自分について考える」眼を持つことが最大のテーマなんですね。