学の発信

<< 前の画像 次の画像 >>

『日本的霊性』
[にほんてきれいせい]
一冊


大谷大学図書館蔵
紙本印刷 冊子 縦20,8×横15,0
昭和19年(1944)


 日本人の宗教的自覚が如何にして成立したかを論じた著作。とくに「日本的霊性」という術語を用いて、精神と物質が相互に矛盾しながらも映発する人間霊性を解明し、それを歴史的にあとづけることによって、日本仏教の思想史が構成される。それによれば、禅と浄土系思想に日本的霊性の純粋な表現が抽出できるとされる。本書は、「鎌倉時代と日本的霊性」「日本的霊性の顕現」「法然上人と念仏称名」「妙好人」「金剛経の禅」の5編から構成される。ただし、第5編は版によって収録されないものもある。本品は東京の大東出版社から刊行された初版本である。


※画像をクリックすると大きい画像をみることができます。

戻る