学の発信

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英文『禅仏教入門』
[ぜんぶっきょうにゅうもん]
一冊


大谷大学図書館蔵
紙本印刷 冊子 縦18.4×横12.0
昭和23年(1948)ロンドン


 禅に関する著作の1つ。本書はロンドンの出版社からの復刻本であるが、初版本は、The EasternBuddhist Society(E.B.S=東方仏教徒協会)から昭和9年(1934)に刊行された。大正10年(1921)の真宗大谷大学(現大谷大学)教授就任した大拙は、同年に佐々木月樵(1875〜1926)・山辺習学(1882〜1944)らとともに、同協会を設立して研究活動を開始した。本書の最初の原稿は、大正3年(1914)に刊行されたロバートソン・スコット編の雑誌『The New East』(新しき東洋)に連載した論文であり、英文『禅論文集』第一の先駆をなすものであるとされる。こうした禅学に関する諸著作は、昭和19年(1944)の『日本的霊性』における「即非の論理」として結実する。


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