学の発信

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英文『禅と日本文化』
[ぜんとにほんぶんか]
一冊


松ヶ岡文庫蔵
紙本印刷 冊子 縦21,8×横14,3
昭和13年(1938)


 東洋哲学としての禅の思想に関する著作。原著は英文で、日本文化の形成に果たした禅思想の影響を、欧米に紹介するために書かれたものである。英文の初版本は、大拙が主宰した京都のThe EasternBuddhist Society(E.B.S=東方仏教徒協会)から刊行された。その後、北川桃雄によって岩波書店から邦訳が刊行されると、国内では禅の入門書、日本文化理解に資する案内書として広く読みつがれ、古典的名著として知られる。英文の旧版は、昭和16年(1941)に独訳・刊行され、昭和33年(1958)には、『Zen and Japanese Culture』と改訂してニューヨークとロンドンから刊行された。
 本品は大拙の手沢本で、背表紙および内題には「Author’s Copy」とあり、裏表紙には「鈴木大拙」と署名が自筆され、目次にも多数の書き込みがみられる。



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