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『禅の研究』 [ぜんのけんきゅう] 一冊 大谷大学図書館蔵 紙本印刷 冊子 縦18,8×横12,5 大正5年(1916) 禅に関する初期の著作の1つで、丙午出版社から刊行された。鈴木大拙は、本書の発刊について、その「はしがき」に、「是迄の禅は実地の修行が専らとなつてをつてこれを歴史的に又は科学的に説明しやうとしたことは殆んどなかつたからである」と述べている。こうした自覚は、明治24年(1891)から同29年までの円覚寺への参禅を起点に形成されたと言われ、後年には、精神と物質が相互に矛盾しながらも映発する人間霊性の解明へと発展していき、その独特の哲学を確立した。本品は、その初版本である。 ※画像をクリックすると大きい画像をみることができます。 |