学の発信

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英訳『大乗起信論』
[だいじょうきしんろん]
一冊


大谷大学図書館蔵
紙本印刷 冊子 縦19,5×横13,0
1900年(シカゴ)


 『大乗起信論』の英訳。『大乗起信論』は馬鳴作と伝え、衆生すべてに悟りの可能性があるとする如来蔵思想に関わる論書である。短編ではあるが、中国・日本でよく読まれ、その教義は仏教各宗の教義や思想に大きな影響を与えた。鈴木大拙は、明治30年(1897)に釈宗演(1859〜1919)の推薦により渡米し、イリノイ州ラサールにあるポール・ケーラス主宰のオープン・コート社で東洋学関係の論説・校正等に従事したが、本書はアメリカ滞在初期の特筆すべき業績の一つである。


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