インド学仏教学におけるPower
Pointの利用〈TeXPoint〉 |
TeXPoint を利用したプレゼンテーション A LaTeX add-in for Power Point |
Microsoft Power Point
を用いたプレゼンテーションに LaTeX
を利用できればインド学仏教学分野の研究者にとっても有益です.例えば,インド系の文字(DevanAgarI など)も表示することができます.
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MINOURA, Akio 2003.7.24 |
・インス トール |
入手すべきも
の
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[Microsoft
Power Point] マイクロソフト社のプレゼンテーション用ソフトウェア 購入する必要があります
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[TeXPoint]
George Necula 氏 作成のアドオンソフトウェア
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[TeXPoint
日本語化キット] 伊藤祥一氏 作成の日本語化キット
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[Sanskrit
for LaTeX2e Package] Charles Wikner 氏 作成の Sanskrit パッケージ
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LaTeX2e も設定済みのこと
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TeXPoint と TeXPoint
日本語パッケージの設定については,それぞれ上記 Necuka 氏,伊藤氏のページを参照して下さい.Sanskrit for LaTeX2e
の設定については,こち
らで簡単に説明してあります. 2003年7/24 現在,最新ヴァージョンは,2.0.1 です.ここでは旧ヴァージョン TexPoint-1.5.4.msi を使用しています.TeXPoint1.5.4 をインストールし,伊藤氏の texpoint.ppa をオリジナルのものと置き換えるだけです.以上でインストール作業は完了です.Power Point を起動すると,メニューに TeXPoint の項目が加えられているはずです. |
・実
際の作成 |
ここでは『倶舎論』の諸訳対照テクストを作成してみます.(『倶舎 論』「根品」 慧の定義個所) |
以下のようなテクストを用意してみました.この箇所をまず
LaTeX で処理しています. [AKBh Pradhan] mati\d{h} praj\~{n}\={a} dharmapravicaya\d{h} / [AKBh Peking] blo gros ni shes rab ste / chos rab tu rnam par 'byed pa'o // [AKBh X\"{u}ang] 慧謂於法能有簡擇。 [AKBh Param\={a}rtha] 慧謂般若即是擇法。 |
以下は,上記『倶舎論』に対応する『倶舎論実義疏』です.Power
Point にテクストとして入れ込んであります. [TA] [Peking to 216a4-6] shes rab ni chos rab tu rnam par 'byed pa'o zhes bya ba la / rab tu rnam par 'byed par byed pas na rab tu rnam par 'byed pa ste / gang gis yang dag pa dang log pa nyid dang rang dang spyi'i mtshan nyid 'dres pa'i chos rnams la rnam par 'byed par byed cing rtog pa ste / 'di dag ni zag pa dang bcas pa rnams so // 'di dag ni zag pa med pa rnams so // 'di dag ni gzugs can rnams so // 'di dag ni gzugs can ma yin pa rnams so zhes bya ba lta bu'o // |
最後に画像ファイルを用意し,Power Point
に張り込みます. |
・結果 |
以下のような結果が得られます.スクリーンに映して見せる資料として
は少し文字が細かすぎますが,こういうこともできるという例です. |
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この TeXPoint
は数式用に作られたものですが,インド学仏教学分野などの研究者が各種の文字を扱う場合にも非常に有効です.デーヴァナーガリーも以下の通り表示できま
す.Sanskrit
for LaTeX2e Package を利用します.まず, {\skt aasiid raajaa nalo naama viirasenasuto balii|} {\skt upapanno gu.nair i.s.tai ruupavaan a"svakovida.h||1||} というテクストを準備します.これをプリプロセッサで処理してやると, {\skt A;a;si6a;a;d\ZH{-10}{,} .=+a:ja;a na;l+.ea na;a;ma vi6a;a:=+sea;na;sua;ta;ea ba;l\ZH{-8}{i9}+.a\ZS{12}@A} {\skt o+.pa;pa;n1a;ea gua;NEa:=\ZH{-2}{,} I+.S1\ZH{-6}{E} .r9+.pa;va;a;n,a A:(\ZM{dGu};a;k+:ea;Y2a;va;dH\ZS{4}\ZS{12}@A\ZS{6}@A1\ZS{12}@A\ZS{6}@A} と,このようにはき出します.これをコンパイルすれば以下の通りの結果が得られます. |