下線と囲み罫

下線

 文書の一部に下線を引くには、¥Underlineという命令の引き数として、下線を引きたい文字列を指定する。

入力例:
このように¥Underline{下線}を引きます。

出力例:


◇注意点

 ・プリアンブルに¥usepackage{jumoline または umoline}を宣言する。
 ・jumolineは全角文字に使用し、英語のアルファベットには umolineを使用する。
 ・¥Underline命令の引き数に指定されている文字列の中では改行が起こらない。
 ・長い文字列に下線を引きたいときには、文字列を適当に分割し、¥Underline命令を複数使用することで、
  TeXが適当な改行位置を見つけられるようにする。


囲み罫

 文字列を罫で囲んで出力したい場合には、¥fboxという命令の引き数にその文字列を指定する。

入力例:
文章中で強調したいところには¥fbox{枠で囲む}とよい。
¥fbox{¥large 大きな文字}を入れてもよいし、
¥fbox{¥tiny 小さな文字}を入れてもよい。
つまり自由。枠のサイズは自動的に計算されます。

出力例:


囲み罫と文字列との間隔を変更する

¥fboxsepというパラメータに空白の長さを指定する。
パラメータに長さを指定するには、¥setlengthという命令を使用する。

¥setlength{¥fboxsep}{○mm}

 上記のように指定することで文字列の前後左右と囲み罫との間に、○ミリメートルや○センチメートルの空白が空けることができる。

入力例:
文字と囲み罫の間に{¥setlength{¥fboxsep}{1cm}¥fbox{空白}}を空けます。
{¥setlength{¥fboxsep}{0cm}¥fbox{隙間をまったくなくす}}こともできます。

出力例:


任意の横幅の囲み罫

たとえば、テストの問題用紙などで、

 ア 

と出力を得たい場合、¥frameboxという命令を使用する。
¥frameboxには、囲み罫の横幅と囲み罫の中での文字配置をオプション引き数として、次の書式で記述する。

¥framebox[横幅][文字配置]{文字列}

・「横幅」には、TeXで利用可能な長さの単位を使用して、たとえば、”1cm”などと指定。
・「文字配置」には、囲み罫に対する文字配置を、左寄せ(l)、中央(c)、右寄せ(r)のなかから指定。

入力例:
1.囲み罫の¥framebox{幅を指定する} ¥¥
2.囲み罫の¥framebox[3cm][l]{幅を指定する} ¥¥
3.囲み罫の¥framebox[3cm][c]{幅を指定する} ¥¥
4.囲み罫の¥framebox[3cm][r]{幅を指定する} ¥¥

出力例:


囲み罫の太さを調節したいとき

 囲み罫の太さは、クラスファイルに定義されている(標準で用意さているクラスファイルの場合は0.4ポイント)。
これを、たとえば1ミリメートルにしたい場合、その太さを¥fboxruleというパラメータに指定する。

入力例:
¥setlength{¥fboxrule}{1pt}
これで罫線の太さは¥fbox{太く}なりました。

出力例:

 囲み罫の太さを一時的に変更したい場合には、¥setlength命令と囲み罫の出力命令を{}で囲んでください。


コマンド一覧へ
トップ