私は、様々な国の文化について考えるとき、その生活習慣や暮らし、宗教などが頭に浮かぶものである。
その中で「結婚」を選んだ理由として、生活習慣や暮らし、宗教などは、国々により大きな違いはよく見られる。しかし、必ずと言っていいほど、冠婚葬祭という儀式はどういった形でもあらわされており、存在している。そこに気付き、その中でも「結婚」に興味を持ったからである。そしてなぜ中国と言う国を選んだかと言うと、日本で最もよく知られている国だと言われているからである。
中国と日本の関係は、歴史上でも欠かせないものである。中国は、日本に圧倒的な影響を与えてきた国であった。隋、唐時代の遣隋使、遣唐使と言うのはその代表的な例だろう。
しかし、私たち自身で考えると、近いようで遠い存在だと言えるのではないだろうか。
私たちの中国に対してのイメージや知識の中には何かが欠けているのだ。もちろん、中国の結婚や、それに関わる法律などと言ったことは知られていないものである。
中国の結婚式を考える時、まず、封建的な結婚や新たな新婚姻法下での結婚という課題がある。それにつづいて実際の結婚式とそれに至るまでの過程、その時代の変化を考える。それと同時にそこから、中国女性の生き方や価値観などを考える必要がある。
そこで、この内容を第一章から第三章にわけて述べようと思う。そして内容、またそれをきかっけに私たちが中国に対してのイメージや知識を増していけたらと思う。