おわりに

 アメリカ、フランス、日本。今現在三カ国にあるディズニーランドはどれも人々を冷静にはさせない。それは、ディズニーランドがただのレジャー施設ではなく文化的意味のとても大きい産物だということをあらわしているのである。「たかだか子供だましの遊園地じゃないか」こう考える人も少なくないだろう。しかし、これほどまでに世界を巻き込んで、これほど大衆を興奮させるディズニーランドは「たかだか子供だましの遊園地」というだけではすまされないような存在だと私は思う。

 第三章でディズニーランドを見ることでさまざまなものが見えてくるということも紹介したのだが、おそらくもっと調べていくと色々なことがみえてくるのだろう。今回は、フロリダのディズニーワールドのことにはふれていない。ディズニーランドの百倍以上の広さがあるディズニーワールドのことについても調べてみたかった。

 また、香港に新しくディズニーランドがつくられるという。オープンは2005年だとされている。中国には今までこれほど大きなテーマパークはない。テーマパークというと「民族村」というようなものしかないという。ディズニーランドは一体どのような影響を与えるのであろう。中国は政治的、経済的、歴史的にみても日本やフランスどちらとも全然違う。またアメリカ文化をやすやすと受け入れるようにはとうてい思えない。中国の人々がディズニーランドをどう思うのか、そしてディズニーランド側はこの中国進出においてどういう策にでるのかとても興味深い。