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@ ななちゃんはとっても恥ずかしがりやの女の子。 お友達が、 「一緒に遊ぼう」 と声をかけてきても、恥ずかしくてすぐに下を向いてもじもじしてしまいます。 しかし、そんなななちゃんは絵本を読むのが大好き。 「あーあ。私もこの絵本の中のはる君みたいにみんなに話しかけて仲よく遊びたいなあ」 |
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A ヒューン! 突然あたりが真っ暗になりました。 |
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B ドン! 「あいたたた、あれ、ここはどこだろう」 ななちゃんがあたりを見渡していると、 「いてて、きみは誰だい? 急に空から落ちてきたからびっくりしたよ」 しかし、恥ずかしがり屋のななちゃんはもじもじしています。 すると…… |
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C 「おや、もしかしてきみはななちゃんかい?」 ななちゃんはびっくり! 「どうして私のことを知っているの?」 「いつもこの本を読んでくれているでしょう。ここは絵本の世界だよ」 「あれ、もしかしてあなたは、はる君?本当に絵本の世界に来ちゃったんだ」 ななちゃんが少し不安そうにしていると、 「よかったら絵本の中を冒険しようよ」 そして二人は一緒に冒険に出かけました。 |
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D 「初めのページは魔法の木だよ。何か食べたいものを子の木に言ってみて!」 「じゃあ、アイスクリームが食べたいなぁ」 すると…… |
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E ぽんぽんぽん! なんとアイスクリームが木にいっぱいなったのです。 「わぁ。すごい! すごい!」 「さぁ、一緒に食べよう」 二人は、アイスクリームをお腹いっぱい食べました。 |
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F 「次のページは……」 |
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G 「巨大なトランポリン! このトランポリンはとっても高く跳べるよ」 「うわぁー。空まで跳べる! 気持ちいい!」 すると、向こうから誰かがやってきました。 絵本の中の森の動物たちです。 |
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H 動物たちは、 「おや、楽しそうだね。私たちも入れてよ」 しかし、またななちゃんはもじもじ…… するとはるくんが、 「ななちゃん、大丈夫。僕が付いているから頑張って声をかけてごらん」 と、勇気づけられますが、なかなか顔を上げられません。 すると、動物たちが、 「あれ、きみは恥ずかしがりやのななちゃんじゃなかいか! ななちゃん、そんなに恥ずかしがらなくても大丈夫だよ。はい、これ、勇気が出るお守りだよ。これをもって恥ずかしがらずにみんなに話しかけてごらん。きっといいことが起こるよ」 そういって動物たちは、お守りをななちゃんに渡しました。 「ありがとう!」 |
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I 「あれ、みんなどこに行ったの? あ、ここは絵本を読んでいた場所だ」 ななちゃんは、いつのまにか元の場所に戻っていました。 「夢だったのかぁ」 しかし、手にはあのお守りがありました。 「やっぱり私、本当に絵本の世界に行ったんだ」 ななちゃんが、お守りを見ていると…… |
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J 「ねぇねぇななちゃん、何しているの? 一緒に遊ぼうよ」 友達が話しかけてきました。 すると、ななちゃんは勇気を振り絞って 「うん! 一緒に遊ぼう!」 お守りを握りしめながら、元気よく返事をして、みんなと仲良く遊びに行きました。 おしまい |