大拙と真宗

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英訳『真宗要録』
[しんしゅうようろく]
一冊


大谷大学図書館蔵
紙本印刷 冊子 縦25,7×横16,7
昭和48年(1973)


 真宗大谷派が親鸞(1173〜1262)の7百回遠忌にあたり企画した記念出版。英訳『教行信証』は『教行信証』の英訳で、東方仏教徒協会(EBS)編(編集代表・西谷啓治)。本文と付録(語彙・図表・索引)からなる。翻訳事業は昭和31年(1956)に時の真宗大谷派宗務総長宮谷法含(1882〜1962)が鈴木大拙に依頼したことにはじまり、昭和36年(1961)にラフドラフトが総長に提出された。大拙は亡くなるまで若手研究者の意見をも参照しながら推敲を重ねたが、没後は西谷啓治を編集代表として東方仏教徒協会が受け継ぎ完成に至った。英文『真宗要録』は大拙の論文英訳と英訳書をまとめたもの。論文五編・翻訳四編・索引からなる。翻訳の中には、妻ビアトリスとの共訳『讃阿弥陀仏偈和讃』、横川顕証との共訳『執持鈔』、佐々木月焦との共訳『御伝鈔』、今立吐酔との共訳『歎異抄』などが収められている。


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