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教行信証 [きょうぎょうしんしょう] 二冊 松ヶ岡文庫蔵 紙本木版 袋綴 縦16,2×横11,8 江戸時代(天保9年=1838) 『教行信証』の版本。『教行信証』は親鸞(1173〜1262)の主著で浄土真宗の立教開宗の根本聖典。西本願寺が刊行したもので、安永5年(1776)に西本願寺の蔵版となった明暦版の縮刻版にあたり、明暦版の誤植がそのまま反映している。鈴木大拙が『教行信証』の英訳を真宗大谷派より依頼されたおり、当時、コロンビア大学の客員教授としてニューヨークに滞在していたが、英訳『教行信証』の底本として大拙のもとへ送られた。ただし本品以外に板東本(国宝・東本願寺蔵)などの諸本も参照されていたらしいことが訳文から見て取れる。 ※画像をクリックすると大きい画像をみることができます。 |