学の胎動

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盤珪永琢墨蹟
[ばんけいようたくぼくせき]
一幅


東慶寺蔵
紙本墨書 軸装 縦31,7×横54,3
江戸時代


 上生禅で吊高い盤珪永琢(1622~93)の墨蹟。盤珪は播磨浜田の出身。12歳の時『大学』を学んで疑問を起こし、17歳で赤穂随鷗寺の雲甫全祥のもとで出家、その後諸方に参禅し、牧翁祖牛(?~1694)の法を嗣いだ。独特の上生禅を提唱、諸侯に帰依され妙心寺218世となるなど活躍し、多くの寺院を草創・再興した。元禄3年(1690)仏智弘済禅師、元文5年(1740)大法正眼国師と勅諡された。元禄6年9月3日示寂。盤珪の書には柔和で落ち着いた趣がある。
趙州諗禅師/僧問狗子還/有仏性也無/師云家々門/前通長安/盤珪叟書



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